高級車を利用した快適なバス旅のすすめ


旅行者15

2010年代に入り、高速バスの進化が止まりません。そして、他人の目を一切気にすることなく快適に移動できる個室バスが幅広い人達の間で人気を博しています。どんどん増えてきている個室バスというものは、一体どんなものでどれほど快適な環境なのでしょうか?また、料金がどれくらいするのか、飛行機・新幹線移動と比べてどんなメリットがあるのかなど、初心者にはわからない事を紹介します。


様々なタイプがある高速バス(4列・3列式)

2000年代に入り、高速バス(昼便・夜便)というものの人気が一気に上昇しました。なお、2000年代後半あたりまでバスのタイプにはあまりたくさんの種類がなかったものの、2010年代に入ってからは多様化しています。

まず低グレード系でいうと、4列シートで座席の数も一般的な路線バスとあまり変わらないタイプのバスがあります。また、同じ4列シートのバスであっても列が少なめであれば、座席を倒してゆったりとした姿勢で移動する事が可能です。

ちなみに、4列式のグレートが低いバスにおいても車内にトイレがついているケースが多めのため、頻尿の方でも心配なく乗車できるようになっています。続いて、4列シートよりグレードが高い3列シートのバスも需要が高く、このタイプのバスが増加中です。

こういったバスであれば隣の人とある程度の距離を保てるため夜行便であれば寝つきやすい他、両側のひじ掛けを遠慮なく利用できます。さらに、3列シートの中の左右だけでなく前後を区切るカーテンまで付いたものに関しては、個室に近いため寝顔を見られる事なく寝られますし、女性は化粧することも可能です。

様々なタイプがある高速バス(2列式)

3列式で前後・左右が区切られているタイプよりもさらにプライベートな空間が欲しい場合は、良い方法があります。それは、2010年代に入ってから寝台列車が続々と姿を消しているのは対象的に、どんどん増加している個室タイプの2列バスを利用するという事です。

各バスによって設備やサービスには大きな差がありますが、ネットカフェのように各席には扉などがついており、それを閉めればほぼ完全な個室にする事ができます。なお、どの個室バスも前後差が幅広く設けられてこといてリクライニングシートをほぼフラットに出来るため、夜行便なら高い確率で熟睡できる環境です。

テレビについては搭載されているバスとそうでないバスがありますが、TV付きであれば飛行機に乗った時のように映像鑑賞をしながら過ごせます。片や、テレビが付いていないバスであっても各席にはコンセントが付いていてバッテリー残量を気にせずに済むため、タブレット端末を持ち込むのも良いでしょう。

無料WiFiを利用してストリーミング形式の映像を楽しめます。その他、こういった個室バスであればトイレに行くタイミングや出てくるタイミングを一切知られずに済むため、女性には特におすすめと言えます。ただし、寝台特急のようにシャワールームを搭載した個室バスは存在しないため、途中で体の汗を落としたい場合は高速道路のSAのコインシャワーを利用する必要があります。

高級バスでも料金が安い

高速バスは新幹線や大手航空会社の飛行機と比べて料金が大幅に安い事も特徴です。例えば、新幹線で東京駅-新大阪駅間を移動すると約1万5000円の料金がかかるものの、低グレードの高速バスであれば閑散期の平日に片道2000円程度で移動できます。

つまり、新幹線だと往復約3万円かかるのに対し、往復運賃を最大4000円くらいに抑える事が可能です。そのため、例えば1万円の予算を用意して東京から大阪または大阪から東京への日帰りバス旅をした場合、1万円のうち残りの6000円を使って充実した旅を実現できます。

逆に、高級な個室型バスの料金がどれくらいなのかというと、1台あたりの座席が少ないからと言って飛行機のファーストクラスのような料金をとられる事はありません。

具体的には、東京-大阪間を例に挙げると1万円から1万5000円程度のため、新幹線と同じか少し安いくらいで済みます。飛行機や新幹線においては、どんなに高いお金を払っても個室を確保する事ができません。

それに対して、バスであればある程度のお金を出すだけで個室を確保できるため、寝台特急の個室によく乗っていた方はこういったバスの利用を検討してみませんか?特に、友人や家族と会話する事がない一人旅においては個室バスの利用をおすすめします。

バス移動の良い部分

旅の移動手段としてバスを選んだ場合、いくつかのメリットがあります。まず飛行機と比べた場合、墜落により突如死んでしまうようなリスクがありませんので、世界のどこかで大きな飛行機事故が起こった直後でも安心して乗車できます。

また、最高時速約300kmで走る新幹線と比べるとスピードが遅いため、車窓からの景色を楽しみながら過ごせます。さらに、飛行機も新幹線も途中でどこかに立ち寄る事はありませんが、高速バスであれば長距離移動する場合に法律の都合によりサービスエリアでの休憩時間が設けられます。

SAの飲食店では一般的なメニューの他にご当地グルメが提供されているため、目的地以外の美味しい食べ物を食べられますし、お土産店で特産品などを買う事も可能です。加えて、新幹線や飛行機は男女の並びにまったく配慮していないのに対し、バス会社はすべてではないものの並びを気にしてくれます。

例えば、女性の隣には女性が座るように配慮してくれますので、女性一人の旅であっても安心してバスに乗れるようになっています。その他、運賃が安い上に長距離移動するバスを動くホテルとして利用すれば、現地で宿泊施設を利用せずに帰ってくる形もとれます。

こんな人に高速バスの旅は向かないかもしれない

様々なメリット・強みがあるため人気上昇中の高速バスを利用した旅ですが、わずかに向かない人も存在します。飛行機や新幹線と比べて運賃は大幅に安いものの、移動時間はかなり長くなります。そういった意味で、どんなに座席をリクライニングできるとしても動く車体の中で寝る事を不得意としている人にはあまり向きません。

まったく寝られなかったら寝不足のまま、現地で過ごす事になってしまいます。

個室バスを利用する際のおすすめ週末旅プラン

週末に個室系の夜行バスを利用した旅をする場合、金曜日の朝出勤の際に旅行の荷物を持っていき、コインロッカーに保管する事をおすすめします。そして、仕事を終えたらコインロッカーの荷物を取って、その足でバスが停車するターミナル駅に移動しましょう。金曜日の夜に出発して車中泊する形をとれば、土曜日は朝から目的地で楽しむ事ができます。さらに、日曜日も丸一日旅を楽しんで日曜夜出発のバスに乗り、月曜日早朝に戻ってきたらそのまま職場に行くという、週末をフル活用したバス旅なんてどうでしょうか?